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【電子版】太鼎堂便り秋号 優々散歩 子どもたちの痛みに寄り添う 【サードプレイス】須田さん

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横浜 鶴見にある鍼灸院が
取材、編集、配布まですべて地域の方と一緒に作っている地域密着型健康情報誌です。
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優々散歩

子どもたちの痛みに寄り添う
【サードプレイス】須田さん

 

  今回は「NPO法人 サードプレイス」代表の須田 洋平さんを取材させていただきました。

家庭や学校の他に子どもたちの居場所(サードプレイス)を作り、地域の大人と関わる機会を作っています。

サードプレイスには、子育て相談から虐待や自死相談まで幅広く集まります。

残念ながら鶴見の現状は悪く、虐待件数は横浜市で一番多いそうです。

要支援件数より要保護件数が多い点からも「危険度が高い状態」で発見されていることが分かります。

私は鍼灸治療家として日々患者さんに向き合っていますが、過去に虐待を受けていたと打ち明けてくれた方が想像以上にいました。

また、多くの場合、その影響は体に残っていると感じています。

どこかテレビの中の世界と思ってしまっていた自分に気づき、「同じ地域に住む子どもたちのことくらいは知りたい。」と思いました。

そこで、鶴見の子どもや親の「痛み」と向き合う須田さんにお話を聞かせていただきました。

 

 

【 子どもたちの痛みは 周りとのギャップだった 】

 「トイレで用を足す」これは、便意・尿意を感じる→便器に座る→排泄する→トイレットペーパーを巻き取る→お尻を拭く→水を流す。

いくつかの順序を経て達成することができます。

しかしこれは、真似られる環境にあって、いつからか出来るようになっています。

実際に、トイレットペーパーの存在は知っていたけれど拭くものとは知らなかった子もいたそうです。

他にも、体の洗い方が分からない、小学校高学年で初めて鍋を囲んだなど、私たちが当たり前と思っていることを体験する機会がなかった子どもたちがいます。

それもほんの数例ではなく「めちゃくちゃいた」と感じたそうです。

「自分は他の子とどこか違う気がする」そう気がついた時のギャップに苦しみ、でも、何が違ってどうしたらいいか分からず諦めてしまう子どもたちがいます。

これが須田さんの思う子どもたちの「痛み」の一つでした。

「専門家でさえ、何週間も一緒に過ごしてやっと気がついた。

自分も福祉の世界にいたのに、こども家庭支援を始めるまで知らなかったことはたくさんある。

だから、まずは、知ることから始めてほしい。

早い段階で気づける大人が増えれば、子どもたちの苦しむ時間は短くなる。」と須田さんは訴えます。

 

 

【 模索し続けることが 向き合うこと 】

 数ある取り組みの一つに、ひとり親世帯への食糧配達があります。

ホームページで拝見した時は「食料届けているんだな」くらいにしか思えなかったのですが、手渡しで届けることに須田さんは大きな意味を感じていました。

それは、玄関先で相談をしてくれるケースがあるからです。

子育ての悩みは「こんなこと相談していいものか」「自分が悪いから」と抱え込んでしまいがちです。

顔を合わせる回数を重ねることで、相談してもいいかなと思える関係が作られます。

子どもだけでなく、親にもサードプレイスは必要です。

須田さん自身も「正解は分からない。」と言います。

それでも、その時考えられる最善の手を取っていく須田さんの向き合い方は、とてもかっこよかったです。

 

取材・編集 / ゆうちゃん先生   写真 / 清水 竜一

 

↓ 明石市子ども支援の取り組み 視察報告会の様子

 子育て支援モデルの一つを、現場の最前線で動く須田さんから聞くことができて非常に勉強になりました。

集まった方々も、地域やこどもたちを考えるアツい大人ばかりでした!

 

【NPO法人 サードプレイス】

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