ブログ

電子版 太鼎堂便り4月号

健康こそ積み立てろ!その1

 

 さて、院長である私はコラムとして「健康を積み立てる」という話をします。企業への講演やお話会でもお伝えしていることですが、ここで改めて文章にしてまいります。

 

 

長生きだが、病気だらけの日本

 近年、浸透してきた「健康寿命」という言葉があります。意味は「介護や病気などの、日常的な制限を受けずに健康的に生活できる期間」を指すとのことです。

 

 元気な社会を作る上でこの健康寿命は非常に重要な指標になるのですが、日本は健康寿命についてかなり問題があることをご存知でしょうか?

平均寿命が男女共に80歳を超え「世界一長寿の国」と言われる日本ですが、2016年の統計では、日本の「平均寿命と健康寿命の差」が、9.4歳もあるんです。つまり、自立した健康状態を失ってからの期間が10年近くあるということです。

 

 この値は、世界的に見て珍しい物ではないのですが、シンガポールや中国では6~7歳という値ですし、なんとか改善をしたいと感じています。

 

 

加齢=病気?、加齢=不自由?

 元気に生きるヒントとして、『黄帝内経』という古典の中に「昔の人は、なぜ高齢(100歳をこえた年齢)になっても元気でいられたのか?」という対話があります。2000年前の人がいう「昔」ですから、現代ほどの医療や介護などは当然ありません、ですが、高齢の方々はみな元気だったのだというんです。

 

 

 要点としては「自然の流れに沿った生き方。節度を大切にしながら生活すること」でした。大昔のことなのですが、治療をしていても、このエッセンスは相違がなく本質的な内容であることがわかります。

 

 

 どうやら、加齢=病気というわけではないようです。

 

 

 自分自身の体を知り、自然を理解し、コントロールすることで生涯を元気に過ごす。

 

 私はこれを「健康を積み立てながら生きる」と表現をしています。

 古代から続く、東洋医学に学ぶ「元気な人生の過ごし方」です。

 

 今後、具体的なお話をしていければと思います。

 

 

 細く長くよろしくお願いいたします。

 

(洋)


 

3月10日『冷え』のお話

 

そもそも“冷え”ってなに?】

 「冷え」は「自分の身体を温める生命力がなくなってしまった状態」といえます。

 なぜなら、すべての人間は生まれたときが最も生命力が高い状態で一番「温かく・柔らかい」ですが、歳を重ねると徐々に生命力が低下し「冷たく・固く」なるからです。しかし生命力の低下は歳を重ねたからだけではなく、日々の過ごし方によっても変化します。

【冷えと疲れの関係性】

 「冷え」は身体の疲れ具合と密接に関係しており、「冷え」の範囲が広いほど「生命力が失われている状態」とみます。毎日身体に触れて、「冷え」の範囲が減っていかないかな?と日々の過ごし方に工夫をこらしていくことが大事です。

 

 

【意外な落とし穴!お風呂の過ごし方】

 身体の「外側からの冷え」の1つとして、今回は「洗髪」の落とし穴について学びました。

お風呂上がりに髪が濡れたまま過ごしていませんか?全身が濡れたまま風呂掃除を済ませたりしていないでしょうか?疲れている時や、子供といる時には自分を後回しにしてしまいがちですが、注意が必要です。

 

私達は髪や頭皮を清潔に保つために洗髪をしますが、本来髪の毛は保温のために生えています。動物の毛皮を着ると温かく感じるのと同じです。しかし、雨の日に風に当たると寒く感じるように、髪も濡れていると身体の熱を奪い、結果として身体が冷えていってしまいます。体調が優れないときや季節の変わり目、悪天候のときは入浴を控えるのがおすすめです。

 

 

【実践:元気棒で冷えが変わった!】

●元気棒を行った場所

 →背骨の際をトントン

●指標(変化を確かめた場所)

 →足の指先から膝下までの場所で、

  冷えの範囲がどう変わるか

感想:足首あたりまであった冷えが足の甲あたりまでに少し減り、肌の質感も変わりました。実践の回数を重ねるほど、読み取れるものが増えていくように感じます。

興味を持たれた方は是非ご一緒しましょう(^o^)

(知)

 


元気棒とは?

 

 「家庭でも取り入れることのできる健康管理」にと院長が編み出したアイテムです。

鍼灸治療には肌に鍼を“触れるだけ”で治療する「接触鍼」という治療法を参考にしています。

元気棒は自宅でできる簡易的な鍼刺激です。思っていた以上に変化が起きますよ。

 

 

【元気棒の使い方】

刺激は全身に広がりますから、いろんな場所に使ってみてくださいね。

 

川﨑さんの「やってみた」

 私は3年前から始まったお話会の初回から参加させてもらっています。最近のお話会では家庭でも出来る健康法として、元気棒の実技を教わっています。

私が最初に元気棒を教えてもらったのは2年程前でしょうか、その頃から家族が疲れていたり、風邪ひきそうだったり、娘が転んでぶつけたり、何かある度に元気棒をしてきました。

 今年になって娘が39℃近い熱を出したんですね。背中に元気棒を1~2分やってから寝かせました。すると翌朝すっかり引いていて。私が元気棒で治したかも~なんて冗談半分言っていたのですが、つい先日また発熱して。同じように元気棒して寝かせたら翌朝また平熱に。2度続けて一晩で下がったので、これはきっと私の元気棒が効いてる!!と。ただの爪楊枝と輪ゴムだけど、元気棒すごい!!

(川﨑)

 



元気になる食生活《vol.1

~好きなモノとうまく付き合おう~

 

「何もしてないのに、肩が上がらなくなった」「急に膝が痛くなった」

なんて話をよく聞きます。
さて、本当に『何も』していなかったんでしょうか?

 

 私たちの体は常に色々な『刺激』を受けています。

気温や湿度、気圧の変動、普段の姿勢や人間関係、運動習慣、そして『よく口にするもの』。不調の原因は日々の生活の中にあり、元気になるための答えもそこにあります。

 

『食べちゃダメなもの』は基本的には無いですが、好きなモノはつい習慣的に摂りすぎてしまうもの。その影響に気づけていない人がほとんどです。

 

 

 日々の食事を振り返り、あなたに最適な『元気になる食生活』を見つけましょう!

 

 

ビール大好き鍼灸師が

『3週間禁酒』にチャレンジ!

 

毎日同じものを口にしていると、消化しきれないものが蓄積して、知らず識らずのうちに体は疲れてしまいます。
消化に負担のかかるものや、体への影響が大きいものには特に注意が必要です。

【身体への負担になりやすいもの】
※一口も摂っちゃダメ!という事ではありません
一般的に「避けた方が良い」と言われている理由をお伝えしますね

 

・小麦製品
小麦に含まれる「グルテン」は、消化しにくいたんぱく質です。これは腸を傷つけてしまうことがあります。免疫反応が過敏になることもあります。
また、「グルテン不耐症」といって、そもそも体に合わない方もいます。

 

・乳製品
小麦のグルテンと似た話になりますが、乳製品に含まれる「カゼイン」も消化しにくいたんぱく質です。腸を傷つけたり、免疫反応が過敏になることがあります。
乳製品の消化がうまくできない「乳糖不耐症」の方もいます。

 

・甘いもの
血糖値の急上昇→急下降がおきて、交感神経が優位になります。また、余分な糖は中性脂肪として蓄積されるだけでなく、タンパク質と結びついてお肌や血管を老化させます。糖の取りすぎはビタミンBを消費します。
東洋医学でも、甘味の摂りすぎは体に熱が溜まりやすいと考えられます。溜まった熱は、のぼせや皮膚症状に繋がります。

 

・カフェイン
ミネラルの吸収を妨げる、と言われています。
また、疲れた時にエナジードリンクなどで一時的に集中力を高めようとするのは、すでにエネルギー切れを起こしているサインといえます。

 

・アルコール
アルコールの解毒は肝臓に負担がかかります。その間、肝臓でエネルギーを作れないため全身のエネルギー切れが起きやすいです。また、アルコールの分解で、体に必要なミネラルも消費されます。

 

かくいう私も毎晩ビールを嗜むのですが、その影響はいかほどか!?
確かめるために、やってみました『3週間禁酒』!!

禁酒してみると、アルコールが内臓に与える刺激だけでなく『ビールを楽しむ時間』が生活にもたらす影響の大きさがわかりました。

『好きなモノ』を我慢する人生なんて楽しくない!けれど、体調に合わせて『体に優しい日』『無茶しちゃう日』を選べることが元気に楽しく生きる秘訣なんだと思いながら、今日もビールをいただきます。

 

 次回は『好きなモノを3週間やめられたコツ』を書きますね。

 

*なんたに先生の『南の谷の鍼灸院』のブログでも禁酒生活の紹介をしています
「21日間の禁酒を終えて」
「『禁酒』を分子栄養学で考える」

 

火曜日スタッフ/なんたに

 


 

鶴見の元気に会いに、今回は神奈川県立三ツ池公園へ!

以前より患者さんや院長から「自然を身近に感じられる場所」と聞いていた場所です。

編集部メンバーで三ツ池公園マスター真開さんも同行してくれました。

 

 

〈園内は季節の植物でいっぱい〉

 初めて三ツ池公園を訪れるならと満開の桜に合わせて行ってまいりました!

 実は三ツ池公園は「さくら名所100選」に選ばれていて、約1600本もの桜を季節の花々と一緒に楽しむことが出来ます。
卒業・入学シーズンともあって、ランドセルと一緒に記念撮影をしている方もいらっしゃいました。とっても微笑ましい。

 

〈広々ゆったり楽しめる〉

 園内に入ってみると、想像以上の広さでした!名前の通り三つの池があり、その周りを桜が囲みます。間近で見上げる桜も、池や緑などの景色と一緒に楽しむ桜も、どちらも素敵なものでしたよ。

 

 とってもいい公園だなと感じたのは、老若男女問わずたくさんの方が思い思い過ごされている様子でした。

 

 健康のために運動をしていたり、子どもたちが遊具で遊んでいたり、ぽかぽかの日向で本を読んでいたり、楽器の演奏をしていたり。小さなテントの中で、パソコン作業をされている方もいらっしゃいました!(私もここで記事書こうかしら)

皆さんマナーもしっかりされていて、ゴミもなくとっても気持ちのいい過ごし方でしたよ。

 

 

〈自然には元気の秘訣がいっぱい〉

 普段治療をしていても、自然に触れているほど元気な方が多いなと感じています。

 

 今はどうしても、意識しないと自然から離れてしまうんですね。

 

例えば、眠る時間が遅かったり、季節に関係なく食品を選べたり、いつでも快適な温度で過ごせたり。
私たちが「便利だな」と感じるものは、自然から遠ざかったものになりがちです。

 

 とはいえ、今の時代を生きていくには仕方のない部分が多いですし、新しく生み出されたものにも大きな価値があります。

 

 公園や道端の草花などは身近に自然に触れることができて、体が休まりますからおすすめです。

 三ツ池公園にある絶景ポイントで深呼吸するととっても気持ちがいいですよ。
探検しないと辿り着くことができないので、見つけたら教えてくださいね。

 

(ゆうちゃん先生・真開)

 

【神奈川県立 三ツ池公園】

横浜市鶴見区三ツ池公園1-1

👣太鼎堂鍼灸院から1301歩

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/tu5/cnt/f6599/p19723.html

 

おまけ

実は写真大好きゆうちゃん先生(あまり詳しくはないけど)。
お花は太陽に透かして撮るのが好きです。

 

 

 


夜の音浴会~音と振動で深いリラックスを~   

奏者:真開 佳奈子

 3月30日の夜、太鼎堂院内ではイベントが行われました!

 

三ツ池公園の取材に同行してくれた真開さん、実はシンギングボウルという楽器を奏でます。
独特の音と振動には高いリラックス効果があります。

私は太鼎堂鍼灸院

 

何かと不安や緊張の多い世の中に、少しでもゆったりと過ごせる夜を届けたい。そんな思いから生まれたプログラムでした。
オフラインはもちろんライブ配信にも挑戦し、あまりの心地の良さで朝までぐっすり眠ることが出来たとのお声もいただきました。

 

参加者の感想

鍼灸院の扉をあけると沢山のキャンドルの明かりに迎えられ、いつもとは異なった非日常の空間が広がっていました。ゆったりとした誘導からはじまり、シンギングボウルの音が細胞に巡ったあとのなんとも言えない静寂を楽しみました!贅沢な時間をありがとうございました!

空間、演奏とも夢の中にいる感じでとてもよかったです。

音や振動が身体の中で共鳴して、私の場合は、演奏が始まって頭の一部が痛くなって、痛みがなくなった頃から深~い眠りに。 開放され深く満たされた感じがしました。

 

真開さんのInstagramはこちら↓
https://www.instagram.com/shinkai.hidamari/

 

 


 

ご意見ご感想は↓へ
ゆうちゃん先生へ (DMよりお寄せください)