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根本的な治療って?

「根本治療で人と社会を温める」太鼎堂鍼灸院です
 
 
皆さん、根本的な治療ってどのようなイメージをお持ちですかね?
そもそも、鍼灸治療とは、何を治しているんでしょうか?
 
腰ですか?頭痛ですか?
色々と鍼灸をご存じの方は気を調節する、経絡を流す。なんて方もいらっしゃいますよね?
 
それぞれ鍼灸治療家はどのように治療を進めているのか、何を以て人が治っていくのか。など考えていますが、当院では「根本を治療している」とお伝えします。
 
正直、パッと一度聞いただけではイメージがしづらいと思います(^^;)
今回は、そのイメージをこんな風に持ってもらうと良いですよ。というお話をしたいと思います。
治療を受ける際の効果にもつながりますからね、流し読みで結構ですので目を通していただくと幸いです。
 
ただ、一つお断りをしておくと、この話は分かる人にしか分かりません。。
一度読んで分からなくとも何度か見ていただくと良いですが、少し難しく思われるかもしれません。
非常にシンプルな話ですが、シンプルすぎるが故わかりづらい。という事があるようです。
では、始めていきますね^^
 
 
〇根本(こんぽん)とは何か?

「物事がそこから出発して成り立っている、一番大切なもと。」
googleで検索してみると、このような言葉が出てきます。

同様(植物の)「根っこ」としての意味も出てきますね。

 
ここには「そこ」からという言葉が有りますが
何か一点から始まっていると言っています。
その「そこ」というのを古代中国では「太極」(たいきょく)と言いました。
 
この太極という言葉は非常に大切で、「始まり」や「大元」と言い換えて理解して戴いて結構です
 
例えると、、
おおよそ60兆あると言われている「人の始まり」は、「一つ」の受精卵
100億年以上前に誕生したと言われる「地球の始まり」は、「一度」のビックバンという大爆発
毎日訪れる「一日の始まりは」は、「一瞬」の朝の目覚め
 
他にも無限のように太極は認識できますが、事だとまずは理解してください。
ここは少し難しい所ですね。東洋的な思想で説く本質というのは凄くシンプル。
シンプル故に分かりづらい所なのですね。
 
しかしながら、根本的な治療を考える上で「太極」というのは外せない問題です。
では、身体や健康の根本というのは何なのか。というのが大切になってきますね。
 
 
〇根本治療とは?
最初に書きますが根本的な治療とは、「生命力を回復させる事」です。
なぜならば、「生命力」とは、「人が生きる力」であるからです。
病気とは「生命力が低下した状態である」と言えます。
 
 
根本から治療をする。という事と、病気を治す。というのは少し違います。
木に例えると、枝を治すのと根っこから治すのとでは意味が変わってきますよね。
 
ですので、根本治療というのは、一つ一つの枝でなく「木全体」を元気にしていく。という治療法であると言えます。
 
 
肩こり、生理痛、冷え症、甲状腺機能の異常、不眠、鬱傾向
この症状をお持ちの方がいたとして、どのように治すかというと
根本的な治療ではなく、対症療法では、一つ一つを治していくというような形を取るかと思います。
 
これは先ほどの木の例えですと「枝葉」を一つ一つ治していくような物ですよね。
治っていない訳ではありませんが、木の一部が変化したとしても、「木全体」が治っていく状態とは少し違ってくるわけです。
 
 
 
先ほど書きましたが
「生命力の低下」を治すのが根本的な治療です。
下の二つの写真を見て下さい。
 
takasekeyaki images
 
左と右、種類は違いますが、「木」です。
どちらが「生命力が有りそう」に見えますか?
 
当然左ですよね。
でも、何故「生命力が有りそう」に見えたのでしょうか?
 
葉っぱが付いていないから?
枝が折れているから?
幹が乾燥しているようだから?
 
思いついた事は全てそうだと思います。
 
 
でも待って下さい。
「生命力」って見えませんよね?
力なんですから見えるはずが有りません。(某漫画のスカウターの様な物でも、見えるのは数字ですよね)
 
 
ですが、みなさんには何か「生命力」という物を感じたわけですよね。
何か、こう減っていくような。何かの力が有るわけですよね。
 
 
人間もそうなのです。
人の体のあらゆる状態は「生命力」が有るか無いかによって大きく変わります。
 
 
健康=生命力に問題なし
病気=生命力が低下
 
と言えます。
症状や病気を治すのでなく、原因を取り除き、生命力を回復するのです。
それが可能なのが積聚治療という治療法です。
 
 
病気というのは枝葉、根本というのは「生命力」です
字は同じでも木の根っこも「生命力」で出来ていますからね。根っこを治す。という事ではありません。
 
 
枝葉を一つ一つ治すのか、それともその大元から治すのか。
その差は大きいと思います。
 
 
少し遠いように感じるかと思いますが中国の故事で
「授人以魚 不如授人以漁」
とあります。
「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を授ける」
という意味なんですが
 
魚を貰えればすぐには食べられますが、一時的な物ですよね。
魚がすぐには得られなくても、釣り方を覚えればずっと食べる事が出来ますよね。
 
身体もそうです。即効性はあれど一時的に楽になる事を選び続けるより
それすら必要なくなるように持って行く事が大切なんだと思います。
当院で行う治療はそのような物なんです。
 
最終的には「自分自身で健康を手に入れられる状態」になれば一番です。
 
皆さんが手に入れたいのは、
魚ですか?それとも魚の釣り方ですか?
 
ぜひ、本当の意味での健康を手に入れる為に、しっかりとした治療を受けていただきたいと思います!