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【電子版】太鼎堂便り春号 東洋医学×栄養 家族を元気にする〈味えらび〉

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横浜 鶴見にある鍼灸院が
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東洋医学×栄養
家族を元気にする、料理の味えらび
〜五つの味と東洋医学〜

 

 

【食物は「くすり」か「毒」か「栄養」か?】

ヨモギや生姜、桂皮(シナモン)など漢方薬の原料として使われるものには、私たちが普段から食材として口にするものがたくさんあります。それらは空腹を満たすときには「栄養」として、不調を改善する目的では「くすり」のように使い、摂り過ぎれば「毒」となって体に影響が出ることもあります。  食物には「酸(すっぱい)・苦(にがい)・甘(あまい)・辛(からい)・鹹(しおからい)」の五つの味があり、それぞれに特徴的な作用や影響しやすい臓器があります。東洋医学の古典には「五味がよく調和するように心がけると骨は堅く真直に、筋は柔らかで弾力に富み気血は経脈の内外を順調に巡り皮膚のきめが細やかになる」と書かれており、健康の秘訣は五味のバランスにあることが窺えます。本来、口から入るものは全てその身体のチカラになります。しかし量の過不足や偏りがあればそれは「毒」となってしまうかもしれません。体調に合わせた〈味えらび〉を知って、家族を元気にしましょう!

 

【甘味】

甘い物は水飴のようにドロっと重く、停滞しやすいもの。
疲れた時にひと口食べるると元気が出たような気がしても、たくさん食べれば体内での運搬は重労働です。
「むくみやすい」「胃もたれしやすい」人は特に甘い物で体が疲れます。
疲れた時ほど甘い物との付き合い方に工夫が必要です。

漢方薬で甘味は、苦味や酸味を和らげる「調和」の役割があります。
料理の隠し味にハチミツや果物を加えるくらいが、甘味の上手な使い方です。

 

【酸味】

酸味のものは、体をキュッと縮める収斂作用があります。
保存食として食材を酢で締めて腐敗を防ぐように、酸は生き物の働きを抑えて硬くします。
肩や膝、股関節など関節に痛みや動かしにくさがあるひとは酸味のものを控えめにしましょう。
お酢や柑橘系のものだけでなくポン酢をよく使うという方も要注意です。

また、体が緩み過ぎてイマイチやる気が出ない時は酸っぱい物を摂るとシャキッとします。

 

【苦味】

苦味には血脈を引き締めて血の巡りを良くし、体内の「湿」を抜いてくれる乾堅作用があります。
しかし、摂りすぎれば血液循環をつかさどる心臓に負担がかかります。
むくみや血圧のお悩みがあれば、まずは毎日の飲み物やご飯を炊く水にニガリを数滴から加えてみましょう。

 

【鹹味】

鹹(カン)味とは「しおからい味」のこと。
塩化ナトリウム(精製塩)の塩味だけでなく、海のミネラルを含んだ自然塩や海藻・貝類も含まれます。
減塩の前に「塩分の種類」にも注目してみましょう。
鹹味には軟化・瀉下(軟らかくして下す)作用があります。
便秘の時には海藻類を摂るのがおすすめです。
しかし、冷やす力も強いので日常的な摂りすぎには注意が必要です。

食材を塩で締めて保存したり料理の味を整えるように、鹹味には引き締める作用もあります。
真夏に大汗をかいた後に鹹味を摂ると、体を引き締めてくれます。

 

【辛味】

辛味には発散作用があります。
イライラが続いて体の力が抜けないときは辛いもので発散させましょう。

しかし辛味で発散・発汗させることは気力を消耗し、胃腸粘膜にも負担がかかります。
体力が落ちているときは控えましょう。

 

 

記事 / 火曜スタッフ 南谷  望

 

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