ブログ

前と内、後と外

感謝しております
横浜鶴見の「根本治療で人と社会を温める」太鼎堂鍼灸院です。
 

 
臨床上、足首をよ~く見ると色々と分かる事が有ります。
特に、捻挫の跡はしっかりとみていきますが、
本人が覚えている・いないに関わらず、
足首には負担の掛かっている事が多いです。
 
 
 
今まで捻挫をした事の無い人は非常に少なく、
2割も居ない印象を持ちます。
 
過去に参加した講習会で、
うちの大先生が「この中で捻挫をした事の無い人」
と聞いたところ100人ほどいた会場で1人も手が挙がらなかった事も有りました。
それだけ捻挫は多いものです。
 
 
 
捻挫では、
足首の外側や内側を損傷しますが、
捻挫をされた方にはその辺りには反応が残っているものです。
 
 
 
これは、どんなに時間が経っていても残っているものです。
私が経験したものだと60年物(?)の捻挫が有りました。
「過去に一度だけ、潜水艦の中(!)で転んだ(魚雷が船底に当たったのだそうです。。)事がキッカケで捻挫をした」
というのが有りました。
色々衝撃的なお話でしたね。。。
 
 
どんな捻挫でも、その後の身体に影響を与えている事が有ります。
慢性的に感じる症状(頭痛や内臓の問題など離れている部位でも)にも影響を与えています。
 
 
ですので、しっかりと身体をみる上でも足首をみてから治療をしてくのが大切です。
 
 
そもそも足首は足の冷えや内臓の状態にも関係する大切な場所です。
あまり冷やさない方が良いです。
特に赤ちゃんなども、足は冷やしちゃいけませんよ。
 
 
 
話が逸れましたが。
足元をよく観察すると、
外側の異常は後ろに、内側の異常は前側にくる事が多いです。
お尻の痛みなんかは足首の外側の影響ですね。
背骨の前側(内臓側)あたりの筋肉は、
足首の内側に異常が有ると張りが出てきます。
 
 
このあたりを意識しながら、治療をすると簡単にすっと抜ける場合も少なく有りません。
 
 
内側と前側、外側と後側。
意外に見える繋がりも、治療をしていると気付けて面白いものです。
局所だけみていては気付けない事も多いんです。
 
 
 
腰だけ治療していても良くならない人は、
もっと足元側に問題があったりします。
後ろなら外側。前側ならば内側。
こんな所にも目を向けてもらうと治療はうまくいったりしますよ。