今週の太鼎堂〜木の芽どき〜
おはようございます!
横浜 鶴見の
「人と社会を元気にする」太鼎堂鍼灸院 松下 優です!
今週の太鼎堂です!
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今週の院内研修には「あい治療院」の神田先生が講師に来てくださいました!
私たちは鍼とお灸を用いて人を元気にしますが、神田先生のやっている徒手療法は道具を介入せず手を用いて人を元気にします。
実は初回の院内研修に来てくださっていたので、今回が二度目。
前回は『触れる』
今回は『手をつくる』をテーマにご講義くださいました。
手のトレーニングってたくさんあって、学校でも習いましたし、前回お越しいただいた間先生にも教えていただきました。
以前は意識的に触っているものの感触を確かめていましたが、ハンドルを握るときにも「この辺ツルツルしているな」とか「ここからここまでの縫い目は何個だな」とか当たり前の習慣になっています。
治療法や扱う道具によって取り入れているトレーニングやその目的が違い、
「名人」といわれる先生方の手を見させていただいたり、触らせていただくと治療法で手の発達している場所が違います。
手の違いからも治療法や道具の違いがわかって、「なるほど」と思います。
治療だけでなく、手は様々なことに使いますよね。
物を掴んだり、感覚したり、歩くときに手も動くようにバランスを取っていたり。
人類の進化から見ても二足歩行になって手を使えるようになったことで、脳の発達が進んだとされています。
それぐらい手から入る情報量って多いものなんですね。
今回のトレーニングは治療家の手を作るものですが、ポイントは「いかに脱力するか」でした。
物を掴んだり、握ったり、支えたり。私たちの日常動作は基本的に「力を加える」動作が多いですからね。
脱力って本当に難しいんです。
この「脱力」に重要なのが深部感覚を使えているかどうかでした。
深部感覚というのは「今自分の体がどんな状態にあるか」を把握する能力です。
目を閉じて手を上げたり下げたりしてみましょう。
どこに自分の手があってどんな動きをしていて、どんな重みがあるのか大体分かりますよね。
では、現代で加速的に増えている情報ってなんでしょう?
「視覚」ですね。今や画面を見ない日ってないんじゃないでしょうか。
人間が得ている情報の中で、視覚情報が9割と言われています。
それを体感するワークとして、一度歩いた廊下を目を閉じて歩くということをしました。
頼りになるのは手を叩いて誘導する音だけ。
すると、9割を占めていた視覚情報がなくなってしまうので、おぼつかない足取りに。
こんなふうに視覚に頼って補正をかけている部分ってかなりあるんですね。
しかし、脳の情報処理能力は有限なので視覚情報が減らせるだけでも余裕ができます。
治療家は手から様々な情報を得ていますが、視覚情報が10%減らせることができれば
その分触覚の情報収集に充てられるかもしれません。
じゃあ目を瞑って治療するとか、薄目あけて治療するとかではなく
体の内側の感覚(深部感覚)を養ってみよう。というのが今回のトレーニングでした。
ベッドの上にピタッと手を置きながら体を動かして、関節がどう動いているのか確認したり。
目を開けた時と同じポイントに目を閉じても触れられるように、何度も修正したり。
(これやってみると意外と難しいです。そして、単純に楽しい。)
体の一つ一つの動きを確認し、感覚を合わせていきました。
すると、最初にお互いの方に触れた時よりも段違いに柔らかい、心地のいい触れ方になるんですね。
触れられている境界線が分からないくらい包まれた安心感のある触れ方になります。
こういう触れ方って「脱力」していないとできないんですね。
面白いことにトレーニングをしていい手になっても、スマホタイムを挟むとまた戻ってしまいます。
視覚情報って本当にすごいですね。
手だけでもこれだけの変化が見られるわけですから、「見る」作業の多い現代はいろんな体の変化が起きて当たり前だなと感じました。
これから春になって綺麗な景色にっていきますから、画面から少し離れる時間も作ってくださいね。
太鼎堂の葉も毎日芽を出しています。
↑ 一週間でこんなに増えました!
木の芽どきの季節、今週は卒園・卒業が多い一週間でしたね。おめでとうございます。
これからどんな芽が成長していくのか楽しみです。
私たちも成長しつつ、応援できるよう精進します!
それではみなさん、お元気でお過ごしくださいませ!
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