ツボのおもしろさ
おはようございます!
ブログをご覧下さりありがとうございます!
横浜 鶴見の
「根本治療で生命力を高め【健康を積立てる】」
人と社会を元気(=絶好調)にする太鼎堂鍼灸院です。
東洋医学では「ツボ」という物を使います。
これは決して、タコを捕まえるつもりなのではなく
江戸時代のように「半!丁!!」なんて繰り広げるつもりも全くない。
東洋医学としてのツボ、というのは「体のスイッチ」を指す。
鍼灸治療の専門学校は3年間の過程で
3年後に国家試験が待ち受けている、という流れなのだが
その中で、お医者さんのように体の構造や機能を学びながら
「東洋医学に基づいた体の見方」という物を習う。
素人として、入学したての頃は
今、これをご覧の皆さん
(東洋医学についてあまり知らないもしくはふわっと知っている)
と同じく、体の表面を見ても特に何も思わないだろう。
ところが、その「見方」を習っていくと
まるで、体に地図でも書いてあるかのように
「体の表面にツボが浮き出てくるのである。」
この「体の表面にツボが浮き出てくるのである」
と、昔言っていた先生がいた。
中々パンチのある授業だった。
以来、私は目を凝らせど、ツボは浮き出てこない。
一生懸命見すぎた私の目の毛細血管しか浮き出てはくれない。
実際に、感性のするどい方は
「ツボが色で見える」という方もいらっしゃるし
「そこから煙が出ている」という方もいて戦慄を覚えた事がある。
私がいくら目を血走らせても見えない世界もあるようだ。
少し懐疑的な気持ちを乗せてみたが
ツボというのは、実際に存在する。
「存在」という表現には多少の違和感を覚えるが
確かに、体にはツボがある。
皮膚という全身を覆う一枚の布をよく見ると
そこには関節があり、筋肉の盛り上がりがあり、血管が浮き出るところがあり、凸凹があり、ザラザラすべすべがあり、寒熱があり、張りや痛みもある
「人間の体」と「自然」を同じ目線で見るというのが東洋医学であるから
体を自然と一体化させ、読み解いて行く。
くぼみには「沢」や「泉」という字が用いられたり
見た目的に「谷」と用いられるところ、膨らんで居るところに「隆」だなんて付いている。時には「海」という部位もある
なので、皆さんの体は
東洋医学者から見れば、沢や泉、海や谷がある「自然そのもの」だったりする。
名付け方は、他にもツボの効果に由来する物も有ったりする。
人体は、そうやって「東洋医学のメガネ」をかけるととても面白くなる。
その付いた名前には「深〜い」意味がこれでもか!と込められ
その、真理にすら届きそうな名付け親たちの叡智は
今日もマニアな鍼灸師たちをうならせている
とにかく。
ツボというのは面白い。
改めていうが、私は
タコを取るつもりでも、博打をおすすめしている訳でも無い。
この体に、「大自然」を感じる実践的なツールが存在する
それを「ツボ」と呼ぶ。
ちなみに正式名称は「兪穴(ゆけつ)」と言います。
周りの方とツボの話をしている時に
「ツボ?あー、兪穴の事ね。タコ取りに行くのかと思ったよ」と言うと
何だか知って居る風に見られるかもしれないが
知識のある鍼灸師からも
「あ、この人少し厄介な人かもしれない」と思われる可能性が有るので
あまり口には出さなくても良いかもしれない。
「変なブログに書いてあった」というワルクチは口が裂けても言ってはいけない
とにかく
鍼灸は面白いし、そこに関わる知識も知恵も最高だし、ツボは面白いのだ!
と、強引に話をまとめてみる。
それでは、今日も元気にお過ごしください!
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