
【電子版】太鼎堂便り秋号 東洋医学×分子栄養学 島田力 伝承医学「自分がやる意味」を探して
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東洋医学×分子栄養学 島田力
「自分がやる意味」を探して
東洋医学×分子栄養学
島田 力(しまだ つとむ)先生
日本伝統鍼灸学会会長を務めた父親の影響で東洋医学の道へ。
東洋医学と分子栄養学を掛け合わせた独自の治療法を確立し、一般向けのセルフケア普及活動を行うとともに鍼灸師向けのセミナーを通して後進の育成に努めている。
【鍼灸師である父の影響を受け、三十歳で鍼灸学校へ】
「患者さんを治してそれが生業になるなんて、こんな素晴らしい仕事につけて僕は幸せだ」って父がいつも言っていた。僕は全然違う仕事をしてたけどそれがずっと引っかかっていて、三十歳を機に一生をかけてやりたいことを見つけたいと思い鍼灸学校へ。
鍼灸師になって臨床に出ると同時に鍼灸学校の先生になっちゃって、臨床経験も無いのに臨床教育をやらなきゃいけないことに苦しんだ。そんな自分に何ができるか考えた時に、患者さんとの信頼関係を築く対話として「医療面接」を授業に取り入れたり、実技のカリキュラムも大幅に改訂した。
自分が居るからにはもっとこうなってほしいっていうものに関われないと自分がやる意味がない。
【東洋医学に足りないもの 分子栄養学と出会い、その先へ】
二千年以上前の『黄帝内経』という東洋医学の原典があるけど、今もその一言一句を守ってそのまま治療している人は誰もいないからね。つまり変化してきているわけ。変化は基本、進化であるべきだと思う。ってことは今が一番最先端になってるはずだけど。鍼灸治療法も、鍼の使い方や道具の種類も含めて色々進化してる。それはすごく良いことだと思うんだけど、そのベースにある「これは忘れちゃいけないよね」「これはこのままじゃなくて良いんじゃない?」みたいな考えは、その人なりに判断していくべきもの。
東洋医学自体はすごく好きだし素晴らしいものだと思っているけど、東洋医学を神様のようにあがめようとは全然思っていない。何かプラスしたらもっと良くなるんじゃないか、僕だったら何をプラスするかっていつも考えている。その結果出てきたのが、分子栄養学からの食事や生活全般の指導。
東洋医学は総合医学だって言うじゃない?鍼灸だけじゃなくて湯液(漢方薬)も使うし、薬膳的な食事指導もある。だけど、治療行為としての生活習慣へのアドバイスまでは無いと思うんだよね。東洋医学に無いものを東洋医学をねじ曲げて作るわけにはいかないから、何か代用になるものを使って患者さんを良い状態にできるようになりたいというのが分子栄養学を臨床に取り入れたきっかけ。
分子栄養学も初めメガビタミンと言われて批判されたんです。足りない栄養素を大量に摂れば全て解決するって。でも体ってそんな単純なもんじゃないって思っているから、それだけでは僕は終わらなかった。栄養素が足りなくなった原因はいろいろある。ストレスだったり、胃酸や腸内環境の問題だったり。根本原因を解決しないとずっとそのサプリメントをメガ量で摂り続けることになる。『東洋医学×分子栄養学』ってキャッチーだから名付けたけど、もっと必要なことが栄養の他にもあると思って、今はその先のことを勉強しているっていう段階かな。「食」って栄養を摂るだけのものじゃないからさ。その人の考え方の体現でもあるし、拠り所でもある。
【鳥の目・虫の目】
僕にとっての東洋医学の良いところは「バランスで見る」「バランスの崩れを見つける」っていうマクロ視点の『鳥の目』。でもそれだけだと上から全体を見るだけじゃない?僕は分子栄養学をやってみて細胞レベルでの栄養素の不足がどう影響するかというミクロ視点の『虫の目』で物を見た。鳥の目と虫の目、両方を持たないときちんとひとつのものを見ることができない。これって何事にでも使えるじゃない?全体を見る、あるいは自分を俯瞰して見る東洋医学的な良さみたいなこと。それに気付かせてくれたっていう意味で分子栄養学に出会って良かった。
僕は昔から結構飽きっぽくて、 ちょっとやってできるようになると他のものに目移りしちゃう。直感的に「これだ!」って思うことってそうそうないから。出会っちゃうと面白すぎて寝る暇もなく、ずっとそのことばかり考えてた。だけど、それはもう完璧に虫の目なんだよ。虫の目でしか見えなくなる。するとたまにふっと、俯瞰で見たくなる時があって「これ東洋医学と分子栄養学を一緒にやった方がいいでしょ」みたいなことが、見えたりするんだよね。本当に東洋医学があって良かったなと思うのは、全体のバランスを見る視点を持てたこと。病気を見るんじゃなくて患者さんを見ましょうみたいなことも含めてね。そういう風に全体を見る視点の切り替えみたいな時が、ふっと現れる。
【伝統医学 自分が関わる意味】
東洋医学は伝統医学であり、伝承医学。伝承して、伝えていく。でも伝承って一番古い段階をそっくりそのままやり続けましょうねっていう意味ではない。歴史を振り返るといろんな人が現れて、いろんなものを変えたり、加えたりしてきている。どんどん変化していくし変化せざるを得ないものだと思ってるので。伝承医学に関わるんだったら、自分が次の世代に伝えられる物は何なのって考えることは大事だと思う。
僕が患者さんを診ることも大事だけど、それよりも同じ様に診れる人を作っていく、伝えていく。それってすごく大事な気がするんだよね。ひとりの患者さんに自分の時間を独占的に使うよりもその方がたくさんの患者さんの為になる気がする。
【人生の時間が足りない ワクワクが止まらない】
人を治すってそう簡単なことではないよね。その人を全部知ってその人に合ったアドバイスがちゃんとできるようになるには、まだまだ人生の年数が足りなすぎる。
患者さんにとって良い事は、東洋医学や鍼灸に拘らないで取り入れていきたい。常にワクワクだよね。まだまだこんなもんじゃ解決してない。それは最初に東洋医学を始めたときにワクワクしたのよりもさらに上がってると思う。掘りたいことがいっぱい出るって、ワクワクの種がいっぱいあるわけじゃん。あれもやりたいしこれもやりたい。もう時間が足りない!
取材:火曜スタッフ なんたに/さや
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