頭痛と鍼灸
「根本治療で人と社会を温める」太鼎堂鍼灸院です。
鍼灸で来院数の多い症状をご存じでしょうか?
鍼灸の臨床現場では「肩凝り」と「腰痛」が非常に多いとされています。
肩が凝ったり、ぎっくり腰といえば鍼治療で改善する。なんてイメージもあるかと思います。
しかしながら、(当院の?)臨床現場で実際は肩凝りと腰痛だけで来られる方は多くは有りません。
病院に掛かる前に、来られる方や、病院で加療されている方も多く来られます
そんな中、「頭痛」を訴え来院される方は3割程いらっしゃいます。
非常に辛く、生活にも支障を来すほどの頭痛も有るわけですが、当院の鍼灸では頭痛をどのように考え治療するのか。書いていきたいと思います。
現代医学的に頭痛というと
①偏頭痛や群発頭痛などズキズキするタイプ(血管の拍動が神経に触れる物)
②締め付けるような痛みのタイプ(筋肉の緊張により血行不良を起こす物)
③チクッと痛かったり、クシなどでピリピリするタイプ(頭部表面の神経痛)
④その他(脳腫瘍による物、脳血管障害や髄膜の症状、感染や薬物による物、顔面部の症状による物など)
という分類になるかと思います。
頭痛を訴える方の原因では、①・②が8割ほどを締めるかと思います。
最近は、情報も多いですのでご存じの方も多いかと思います。
では、当院ではどうかと言うと。
まず、大前提として
「生理的な状態で、頭痛持ちという状態は無い」という事です。
必ず病には原因が有ります。当院ではその原因を
「生命力の低下」や「体の芯の冷え」や「蓄積した疲れ」のようにお伝えします。
今回は、「蓄積した疲れ」という言葉でイメージしていきます
先ほどの筋緊張による頭痛や、血管拍動が神経に触れる状態も、生理的には起きません。
「(蓄積した疲れによって)頭痛が起きておかしく無い体」であると考えます。
人の体は疲れが蓄積していきます。
人間関係や日々の仕事や作業、生活の仕方、季節の変化への順応など、
「自分自身は元気だ」と仰る方も多いのですが、人を診る専門家の我々から見れば、疲れはどんな方も溜まっています。
これは日々溜まっていくホコリのようなものなのです。
掃除をする方は分かるかと思いますが、毎日のように掃除をしてもホコリって有りますよね。
少し気を抜いていると目の前を綿ぼこりが横切ったり。。。
人の体もそうなんです。しっかり休んだり、健康的な意識を持って生活をしたりしてあげていないと疲れが溜まります。
むしろ気をつけていても溜まる物なんです。
自分で処理できていれば良いのですが、手術や外傷や強いストレスなど処理を仕切れない物もあります。
ちなみにこの疲れは蓄積した物ですが、「いつからか」というのが問題となりますが
これは人によります。
人によっては「生まれた頃から解消できずに蓄積している疲れ」というのが原因で有る場合も有るのです
人の体は疲れが溜まると、基本的に「足元」から異常(症状)が現れてきます。
足が冷えたり、痛みが出たり、硬くなったり浮腫んだり。
その異常が段々と上に昇ってきます。上の方には、お腹(中に内臓)があったり色々な関節なんかもありますよね。
疲れが高じてくるとそういうような所に現れてきます。
体にはクセのような物があります。専門的に言うと気の偏り方が
一人一人、顔や形が違うように、症状の出方も違います。
例えば、関節が痛くなる人も、お腹を下す人も、のぼせが起きる人も色々いらっしゃいます。
その偏りの一つに「頭痛」が有るわけです。
ですから、上記の①~③による物も、やるべき事はただ一つです。
「蓄積された疲れ」を取る事です。
その原因を見極めるのに、色々とじっくりお話を聞きます。
疲れの具合はどうか、怪我をした事は無いか、有る場合はどの程度体に残り疲れに関係をしているのか生活内容はどうか。等々
頭痛以外にも異常は起きているでしょうから、それらを把握します。
①疲れをもたらすキッカケを探して処置する事
②現在ある疲れを取っていく事
この2つが治療でやる事です。
頭痛が治まるだけではなく、「頭痛が起きてもおかしくない身体」になるようにしていきます。
理想は、疲れを感じても自分で処理できるようにし、健康的な生活を送る事で頭痛はもちろん、あらゆる症状を起きないようにしていく事です。
かくいう私もずーーーっと自分が頭痛持ちだと思っていました。
小学生低学年から頭痛で悩み、薬を手放せず、時には嘔吐し、頭が痛すぎて動けなくなってしまう日が週に3日以上ある時期もありました。
寝不足だと間違いなく起こる頭痛は、不眠のような症状が出てしまう日の翌日は非常に恐かった事を覚えています。
ですが、今は自分の先生の鍼灸治療を受けた事で治まりました。
本当に疲れたり、休む事が出来ない日が続いたりしなければ出る事はありません。また、動けなかったり薬を飲んだりする事は一度もおきていません。
私の場合は頭部を打ったり、幼少期に高いところから降りて頚をふってしまった事で身体に負担が掛かっていたようです。
私も治療をしていて全ての方の外傷をチェックしますが
9割の方に外傷の名残が見られます。
特に頚の後ろの骨と骨の間に独特の反応が出ています(自分だとチェックが難しいかもしれません)が、骨の間を押した際、痛みがある方はまず外傷を疑っていきます。
うつぶせでおでこを付き、頚をリラックスさせた状態で押してみるとチェックできます(指先で軽く圧迫します。決して無理には押さないで下さい。)
その処置をし、身体の疲れを取る治療をしていけば大抵の物が治まり、出にくい状態になります。
怪我の処置は、専門家でしか出来ません。
疲れると頭痛が再発してしまう事もありますが、来院されている方は8割以上は薬がいらないほどになられています。
しっかりと改善すべきです。
何年も頭痛を患っていたり、薬を飲み続けていたりする方はぜひ「身体の疲れ」と向き合うようにしてあげてください。
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