肩凝りが増すと腕がしびれる。について

感謝しております

横浜鶴見の「根本治療で人と社会を温める」太鼎堂鍼灸院です。

 

 

パソコン作業などしていると肩凝りが増しますよね。

最近はスマートフォンを操作する時間なども増えていますから

目疲れから起こる肩凝りを自覚する人も少なくないと思います。

 

 

 

普段の治療で

「肩凝りが増すと、手がしびれる」

「肩凝りが辛くなってくると頭痛が起きる」

と仰る方がいらっしゃいます。

しびれや、頭痛は非常に不安になる物ですよね。

 

 

これらが起きているとき、身体はどのようになっているのか?

こんな点についてお伝えしたいと思います。

鍼灸学校でも「診察学」を習います(私は教えていたことも・・・。)ので何か参考になれば嬉しいです

 

 

 

肩凝りと手のしびれの関係性

手のしびれが起こる原因は様々あります

①危険性の高い物ですと脳の異常、脊髄の異常によるものがあります。

嘔吐、強い頭痛、言語障害、手足が上手く動かない、おしっこや便に異常が出る、

などが有るとこれを疑います

脳や脊髄は「神経の一部」ですから、しびれを起こすきっかけになります

 

正直、これらは《明らかに異常を起こす》ので救急で病院に行かれます。

こんな事言うのも変ですが、相談はしても「よし、鍼灸院に行こう!」とはならないかと思います。

それ位強い異常です。

 

 

 

②熱中症や脱水

全身的なしびれが多いかと思います

季節や状況による物ですよね

 

 

 

③糖尿病

基本的には両側に起きます

目の異常や腎臓の異常も伴う事が多いです。

糖尿病は「①すぐ喉が渇き②たくさん飲んで③たくさんおしっこが出ます」

血液検査や尿検査でも異常値が見られますから、参考にします

食事の内容も大切ですよね。

 

 

④肺ガンの一種

肺の上端は鎖骨の辺りまできているのですが、そこが腫瘍になると

しびれを起こすことがあります。基本は腫瘍がある側のみですから片側です。

体重減少(思い当たる事がないのに一ヶ月に3~4kg減る)、だるさ、呼吸器症状などがあると疑われます。

癌は段々と進行する物なので鍼灸治療を受けていると、『最初は良く治るのに段々と治りが悪くなってくる』という状況になります

 

 

 

細かく言うと、もっと判断はあるかと思いますが

①~④は緊急性の高い物や重度な物です。

まずは、病院での診察などを受けるべきでしょう。

 

 

 

一般的に、「肩凝りが増すとしびれる」や「仕事中に段々としびれてくる」

などは以下の物が考えられます。

 

 

 

一般的に多い物で、鍼灸の臨床上でよく遭遇すると言われているのは

①神経根の異常:頸椎ヘルニア、変形性頸椎症など

②胸郭(きょうかく)出口症候群

③末梢神経の異状(肘部管症候群・橈骨神経麻痺・手根管症候群・ギヨン管症候群など)

これらが多いです。

 

 

③は肩凝りとは関連が薄く、今回は割愛しますが

①・②は

・片側で

・肩凝りとリンクして出ることが多く、お風呂や運動で一時的に楽になり

・一定の姿勢や動作でしびれがつよくなる

・しびれでなく「手の動かしづらさ」や「手が冷たくなる」という訴えの方もいます

などの特徴があります。

 

鍼灸院に来られる方で

しびれの多くは上記の3つによります。(もちろん必要な鑑別はした上で判断をしますが)

 

 

 

①神経根の異常:頸椎ヘルニア、変形性頸椎症など

『上を向き、そのままで居るとしびれが強くなる』という特徴があります

非常に簡易な方法ですが、検査できます

→頸椎(頚の骨)の周囲にしびれの原因があることが疑われます

頸椎周囲の筋肉や靭帯などに影響を受けますので

頚肩凝りからしびれ、というパターンの一つがこれです。

 

 

 

②胸郭(きょうかく)出口症候群

頚から出た神経が、手に向かう際に

胸回りの筋肉などにより障害を受けるとしびれが出るものです。

『つり革をつかむ姿勢(腕を真横に上げ、そこから肘だけ90度に曲げる)のまま、手をグーパーする』

などの方法で検査できます(異常があるとしびれが出てきます)

頚の横にある斜角筋(しゃかくきん)、鎖骨の裏にある鎖骨下筋(さこつかきん)、胸にある小胸筋(しょうきょうきん)などの筋肉が張り、神経を圧迫している事で起きるとされています。

(ちなみにこれ、慣れると見れば異常が分かります。姿勢や張り具合で大体問題点が見れるくらいになりますね。)

 

 

 

これらは、

 

肩が凝る(筋肉や周囲の組織が張る)

周囲の組織に圧迫が掛かる(指先に向かう神経などが)

循環や、神経を圧迫することで、しびれや痛み、冷えなどが出てくる

と説明されています。

 

 

鑑別すれば、そこにアプローチすればいいです。

ですが、少し難しいですよね。

 

 

 

そして、これらも慢性的な物などではまた変わってきます。

痛みや、慢性的な冷えなどは複雑なところがあって

最近はその局所の問題でなく、「脳」の問題と考えます。

脳の疲労と考えるのです。

ストレスや不安、怒りの感情など、総合的に身体に与える影響により脳が疲労し、痛みを高じている訳です。

 

 

 

セルフケア的には、

・上の物を取るように、肩を動かす運動

・深呼吸

・楽しく気分転換する

などでも十分です。

 

 

しかしながら、

「なぜ、肩が凝ったのか?」という問題にはアプローチ出来ていませんから

根本的な解決ではありません。

 

 

 

当院の鍼灸治療では、上記した脳の疲労まで含めて

「生命力が低下した」と考えます。

ストレスで負ける身体も「生命力の低下」で起きてます。

ストレスを感じても元気。という方や状況ありますもんね

 

 

 

生命力というのは、全身を運営する力。

低下すると、身体は冷え、のぼせ、触るとあちこち痛かったり張ったりと、色んな影響が及びます。

病気の全てはこれにより起きます。

 

 

 

根本的な改善を図りたければ、

「何故、生命力が低下しているのか?」を捉え

きっちりとそこにアプローチをしていかなければなりません。

 

 

 

根本的な解決を図ると、枝葉の問題は全て無くなります。

元気になりますし、リラックスし、イキイキしてきますよ。

 

 

 

話しがずれてしまいましたが、しびれは

色々な機序によって起こります。

肩凝りで起こる場合は、筋肉などが関係していますが

「何故、肩凝りが起きたのか?」

という背景的な問題も含め解決していくことが、賢く・健康的な治療であるといえます。

2018.01.20